2011年4月23日土曜日

津波に立ち向かっていった船員たち

東日本大震災の日、多くの船(漁船)が津波によって壊されてしまいました。しかし、その時、助かった船もあります。どのようにして助かったのか?多くの人はおそらく知らないでしょう。

津波の被害を免れる1つの方法として、船を岸壁に接岸させておかないという方法があります。つまり、津波に向かって船を走らせていくのです。
船舶に詳しい人は普通と感じるかもしれません。そうすることで、最近のニュースで出てくる、船が岸壁などに打ち上げられている映像のようになることを防いでいるのです。岸壁やその周辺のものにぶつかるなどして破損しないようにもします。

「なんて恐ろしいことを」と思うかもしれませんが、いち早く沖合にいたほうが船としては安全なのです。沖合での津波は大きなうねりとなって向かってくるので、船の進行方向さえ間違わなければ転覆する危険性は少ない。沖合での津波の様子の映像がインターネットなどで見ることができると思いますので検索してみてください。

そのような津波から免れる方法を説明したとき、「(漁師って)かっこいい」と言った人がいました。かっこよく見えるのかもしれませんが、漁師たちにしてみれば、「かっこいい」とかの話ではなく、まさしく「命がけ」なのです。
津波が向かってきているにもかかわらず、危険な岸壁まで行って、船を沖合に出していく。津波警報(注意報)が出てからは時間と、決断との戦いです。岸壁にある船まで車などで送って行く人がいれば、その人が安全なところまで戻ることも考えなくてはいけません。船がなくなってしまえば仕事ができなくなってしまいます。しかし、船を沖に出す時間がなければ、自分たちの命を守り、船を見捨てる決断をしなければなりません。
船員たちは必死なのです。
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